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チャージ(前借り)できるICカードも誕生

JR来日本のIC乗車券「Suica」は、改札にかざすだけで通過できる非接触型ICですが、2003年5月、同社のクレジットカード「ビューカード」とドッキングして「ビュー・スイカカード」となりました。乗車券とクレジットカードが一体になったことで、乗車券を買って電車に乗るだけでなく、街で普通に買い物もできるようになりました。さらに、同年11月からは電子マネー機能を使って、駅構内のコーヒーショップや売店で少額の買い物もできるようになっています。上限の2万円までですが、その範囲なら新聞、タバコ、雑誌などを自由に購入できます。朝夕のラッシュで時間に追われるときなどは、素早く決済ができるので、お釣りを待っていて電車に乗り遅れるといったことはなくなります。

これで、ビュー・スイカカードは、電子マネー(前払い)、一括払い、分割払い、ボーナス払いのなかから支払方法を選べることになりました。いずれ電子マネー残額が少なくなったら、クレジットカードから自動的にお金がチャージされる(オートチャージ機能)サービスも始まるといいます。たとえば、常時1万円分は電子財布に貯めておきたいという人は、使った分をすぐにクレジットで補てんすることも可能になります。いちいちチャージするのが面倒という人にはよいサービスといえるでしょう(これはそのつど借金することになるので注意が必要です)。

いずれにしろ、これからは電子マネー、クレジットカード、デビットカードなどが1枚のカードにまとまって、さまざまな決済方法を選択することができるようになります。便利にはなるのですが、実際には出口が増えるだけで、手持ちのお金が増えるわけではありませんから、よく考えて利用しないと多重債務者に陥る危険性もあります。しっかりと管理するポイントは、カードのタイプによって決済、引落しのタイミングを考えることです。「時間軸で考える」といい換えてもいいかもしれません。

カードには、「後払い」のクレジット型と「前払い」の電子マネー型がありますが、たとえば、給料日の前にはなるべくクレジットにして、給料日の直後はプリペイドにするという使い分けが重要になります。さらに、カード払いは月にいくらまでといった自分のルールを決めておくことも大事です。使い分けの基準となる金額ですが、2000円以上はクレジット機能で支払い、それ以下は電子マネーが適しているといわれます。ICカードは、セキュリティについては、磁気カードに比べて格段に向上していますから、それほど心配はいらないといえます。