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チャージ(前借り)できるICカードも誕生

ICカードは、インターフェイス(機械間または機械と人間の間を接続する装置や技術)の違いで、接触型と非接触型に分かれます。クレジットカードや銀行のキャッシュカードで、主に使われるものは接触型ICカードに属します。接触型は、金融関連の取引に準拠したEMV規格を採用しているため、非接触型に比べてセキュリティも高く、偽造が不可能なため、偽造防止の切り札として期待されています。このICカードをもっとも早く導入したのは、銀行系カード会社の三井住友カードとトヨタファイナンスで、それぞれ2001年4月から、新規カード分と更新カード分について、それまでの磁気ストライプカードに代わって送付を始めました。いまではほとんどのカード会社が新規発行分や更新分についてはICカードを発行しています。

さらに、2002年7月から日本クレジットカード協会などは店舗の信用照会端末機(CAT)をICカード対応端末に代える作業に着手し、カードインフラのIC化を着々と進めています。このようにTICカードの普及が本格化し始めたことで、決済の環境は大きく変わろうとしています。大手都銀は、IC搭載のキャッシュカードに、クレジットカード、デビットカード、電子マネーとさまざまな支払機能を1枚に取り込んだ新型カードの発行を予定しています。2004年4月に銀行本体のクレジット分割払いが認められます。それに合わせて東京三菱銀行では新型カードを発行するようですが、そのカードは、キャッシュカードとして使えるほか、預金口座から一定額をICカードにお金の情報として書き込み、現金代わりに使う電子マネーとしても利用できるというものです。

また、クレジットカード機能も付いており、懐具合に合わせて決済方法を自由に選ぶことができます。三井住友銀行やUFJ銀行、みずほ銀行も似たようなしくみのカードを発行する予定といいますから、いよいよ銀行の一般サービスも欧米のようにクレジットカード分野に下りてきたといえるでしょう。こうなると、カードが銀行のサービスの中心になるので、その内容をよく吟味する必要があります。しかも、電子マネーやクレジット、分割払い、ボーナス払い、さらには電子マネーにクレジットカードからお金をチャージ(前借り)することも可能になります。